アルノ河畔 朝の犬の散歩 The Arno – Walking a Dog

アルノ河畔の宿に泊まって居た私は、朝グラツィエ橋に向かってアルノ 河畔を犬と散歩する人物を描いた。秋の風はやや冷たいが心地良い。2 日目に河岸の街路灯を一筆で描いた時のこと、いきなり中年の女性が寄 って来て、「私も絵描きで、後ろの3階から見てました。日本人みたい に直線を一筆で描くのは出来ないから、この線を消さないでね。」と言 い置いて立ち去った。線なんて古臭いと思うけど、線の描き方に国民性 を感じる人も居るのに気付かされた。

1997年 油彩、カンヴァス 50x72.7 (71x91.5) cm

フィレンツェに恋した画家 大森邦彦展

フィレンツェに魅了されてからの25年にわたり、彼の地を描き続ける画家・大森邦彦。 2020年1月28日〜2月9日まで銀座大黒屋ギャラリーで、待望の帰朝展が開催。

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